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2017.06.21

歯周病と糖尿病の意外な関係

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毎年6月4日~10日は「歯と口の健康週間」に制定されています。これは、かつて日本歯科医師会が「6(む)、4(し)」にちなんで、6月4日に「虫歯予防デー」を実施していたことが始まりなのだとか。毎年の健康診断と違って、歯科医院での定期検診はついおろそかにしがちですが、実は歯の問題は時としてカラダにも悪影響を及ぼす場合があるのです。これからご紹介する「歯周病と糖尿病の関係性」もその一つ。
カラダの健康のためにも、今一度ご自身の歯と口の状態を見直してみませんか?

歯周病ってどんな病気?

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歯周病は、歯を支える歯ぐきや骨が壊されていき、最後には歯が抜け落ちてしまう恐ろしい病気です。歯と歯ぐきのあいだに細菌が住み着くことで引き起こされますが、喫煙やストレスなど日々の生活習慣にも発症や悪化の要因があるとされています。日本では成人の約8割もの人が歯周病にかかっているというデータもあり、誰しもが注意しなければいけない病気なのです。

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歯周病は、まず歯ぐきが炎症を起こし、はれや出血が見られるところから始まります。ここで正しいケアを行えば、健康な状態を取り戻すことができるのですが、放っておくと、さらに炎症が広がり、やがて歯を支える骨まで破壊されていきます。
ここまで進行すると、口臭や歯のぐらつき、膿みなどの症状が現れ、最後には歯が抜け落ちてしまうのです。

『歯がぐらつきだしてから、慌てて病院に駆け込んだら、すでに手遅れだった……』重度の歯周病の場合、抜歯という選択肢しか残されていないこともあります。そうならないためにも、歯周病になる前に対策を行うことが大切なのです。

歯周病セルフチェック~あなたも歯周病かも?!~

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もしかすると、あなたも歯周病かも……?!当てはまる項目がないか、チェックしてみましょう。

  • 歯ぐきが赤く腫れたり、やせたりしている
  • 口臭が気になる
  • 歯と歯のあいだに、ものがつまりやすい
  • 歯をみがくと血がでることがある
  • 歯ぐきが下がってきた

普段なんとなく感じている歯や口の不快感が、歯周病に関連している可能性があります。
当てはまる項目があった人は歯みがきの仕方を見直し、念のため歯科医にも相談してみてくださいね。

歯周病が進行し、下がってしまった歯ぐきは、もう元に戻ることはありません。歯周病にならないために、また歯周病の進行を遅らせ、悪化させないために、日々のセルフケアと歯科医による定期的なプロケアを欠かさないようにしましょう。

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歯周病が糖尿病悪化の原因に

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歯周病が悪化して最終的に歯が抜ける状態にまで陥ってしまうと、今度は糖尿病を悪化させる可能性が出てきてしまいます。それは、一体なぜなのでしょうか。

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歯を失うと、野菜や果物など歯ごたえのある物を避け、お米や麺類など、柔らかくて飲み込みやすいものばかり口にするようになります。その結果、炭水化物の摂取量が多くなり、食物繊維不足や栄養バランスの偏りが生じてしまいます。こうした食生活の変化により血糖のコントロールが悪くなることが、糖尿病を悪化させる要因の一つと考えられています。

また、歯を失うと、歯ごたえを感知する歯根膜も失われてしまうため、食感を感じにくくなってしまいます。

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シャキシャキ、コリコリ、サクサクなど、歯ごたえは野菜や果物の美味しさを感じるうえで重要な要素です。バランスよく、健康的な食生活を送るためにも、自分の歯をできるだけ多く保つことが大切なのです。

糖尿病患者は歯周病になりやすい

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さきほど歯周病は糖尿病を悪化させる恐れがあることをご紹介しましたが、逆に糖尿病患者は歯周病になりやすいともいわれています。理由の一つとして、血糖値が高い状態が長く続くと、歯周組織の血管が弱くなることが関わっているともされています。実際、糖尿病を患っている人は、そうでない人に比べて、約2.6倍※も歯周病になりやすいという研究データもあります。(※Diabetes Care,13:836-840.1990)また、歯周病の治療をすることで、血糖のコントロールが改善されたという例もあるそうです。

このように歯周病と糖尿病は相互に関連し、悪影響を及ぼしあっています。糖尿病を患っている人は、オーラルケアを入念に行い、歯周病にならないよう、十分に気をつけてくださいね。

まとめ

オーラルケアを進めるうえで、目標にしたいのが「8020(ハチマルニイマル)運動」です。これは「80歳になっても20本以上、自分の歯を保とう」という運動で、厚生労働省や日本歯科医師会により推進されています。食事を美味しく食べ、健康を維持するうえで、丈夫な歯は欠かせません。皆さんも「80歳に20本以上」を目指して、日々の丁寧なオーラルケアを心がけてくださいね。

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