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2018.11.24

正しいスキンケアとは?スキンケアの3つの基本とその方法

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誰もが憧れる美しい素肌。女性にとって美しさの基礎となるだけではありません。健康的、清潔感がある、生活がきちんとしている...など、人に与えるイメージはいろいろな場面でプラスに働きます。だから、年齢、性別関らず、肌のことはきちんと考えてケアしておきたいですよね。

あなたの今の肌状態はどうでしょうか?

ニキビや吹き出物、シミ・シワ・たるみや毛穴の黒ずみなど、気になる部分はありますか?もしあれば、それはスキンケアの見直し次第で改善できることかもしれません。

今、本当に必要なスキンケアの基本について、あらためて考えてみませんか。

今知っておきたいスキンケアとは?

世の中には高性能なスキンケア商品があふれるほどありますよね。
毎年、アップデートされて情報も増え、何が肌にいいのかわからなくなることありませんか。

でも、ちょっと待ってください。どんなに良い化粧品も、スキンケアの基本が押さえられていないと十分な効果は望めません。流行に振り回される前に、基本のキ「シンプルなスキンケア」を覚えておきましょう。

スキンケアの3つの基本 役割・やり方・順番は?

ポイントケアやスペシャルケア、肌タイプや年齢によって、アイテムを変えることも重要ですが、その前に誰もがきちんとこなすべき3つのステップがあります。
それは「洗う」→「補う」→「守る」です。
この3ステップを毎日継続することで、肌本来が健康になろうとする力がサポートされるので、この点をしっかり押さえておきましょう。

【ステップ1-洗う】

肌は、ただ生活しているだけでも、汗や皮脂・古い角質をはじめ、空気中のほこりや排気、PM2.5、花粉などなどさまざまな汚れが蓄積されていきます。女性の場合はそれにメイクも加わることが多いですよね。

これらの汚れは放っておくと、雑菌が繁殖したり、皮脂が酸化したり、肌トラブルの原因に。さらには健全な肌環境を作るターンオーバー(肌細胞の生まれ変わり)にも負担をかけてしまいます。洗顔は、朝晩のスキンケアの第一ステップ。シンプルに「肌を清潔な状態にすること」が目的です。
一般的に、洗顔とクレンジングではそれぞれの役割があります。

クレンジング…メイクや皮脂など油性の汚れを落とすもの
洗顔料…汗や古い角質などを落とすもの

クレンジングは、まずきれいに洗った手に、適量を取り、メイクになじませます。その時にしっかりと落としたいからと、ゴシゴシと強くこすらないこと。肌を傷つけてしまいます。指の腹で軽くおさえるくらいの力加減でなじませましょう。汚れが浮き上がったら、すぐに十分な水かぬるま湯でしっかり洗い流しましょう。

洗顔料は肌に負担をかけないようによく泡立てて、比較的皮脂の多い額~鼻にかけてTゾーンから乗せていくように心掛けて。眉間や小鼻のくぼみなど、細かい部分も軽いタッチで洗います。
すすぎはしっかり丁寧に、洗顔料が残らないようにきちんと洗い流しましょう。

クレンジングも洗顔もやりすぎは禁物。力の入れすぎ、時間のかけすぎは、肌に負担をかけ、必要な成分も落としてしまうこともあるので、くれぐれも気をつけましょう。

【ステップ2―補う】

洗顔後、清潔になった肌は、皮脂が取り除かれた状態。素早く潤いや栄養分を補給してあげる必要があります。まず、化粧水でみずみずしく整えてから、肌状態に応じて有効成分を含んだ美容液で栄養分を補給するのがおすすめです。

化粧水をつけるときは、手のひらにとって軽く押さえながら優しくなじませます。ここでパチパチと叩いてなじませるのはNG。肌に刺激を与え、赤ら顔やシミの原因となることがあるので気をつけましょう。

よくありがちな間違いは、肌に水分を与えようと化粧水だけをじゃぶじゃぶ使うこと。水分を必要以上に与えても肌は余分に蓄えることができません。むしろ、与えた水分をきちんとクリームや乳液などの油分でフタをして、蒸発を防ぐ方が大切です。

美容液は、美容成分が高濃度に配合されているため、肌に栄養を与えるという意味では欠かせないアイテムです。 肌のハリ・ツヤ・弾力を求めるなら水分保持力の高い保湿成分を含んだ美容液を。シミ・そばかす対策や、透明感を引き出したいなら、美白成分の入ったものや、保湿効果がきちんとあるものを選びましょう。

【ステップ3-守る】

美容液で栄養を与えた後、乳液やクリームで肌を保護してあげると与えた栄養や潤いを密封することはもちろん、乾燥や刺激を防ぐことができます。皮脂の多いTゾーンは薄く、乾燥しやすい目元、口元は重ね付けします。
オイリー肌やニキビが気になる場合は、油分が多いとかえって肌に負担をかけてしまうこともあるので、クリームよりも、水分量の多い乳液がおすすめです。

「洗う」の洗顔料、「補う」の化粧水・美容液、「守る」の乳液やクリーム。どんなスキンケア商品を組み合わせたらよいかわからない場合は、同じブランドの同じシリーズで化粧品をそろえて「ライン使い」するのもよいでしょう。ライン使いのメリットは各アイテムが補完しあってくれるので、無駄がなく効率的にケアできること。この場合はメーカーが推奨している使用順序、用量を守って使うことが大切です。

年代別、スキンケアのポイント

肌は加齢とともに、本来備わってる保湿機能やバリア機能が低下していきます。だから、基本のシンプルなスキンケアへの考え方は同じでも、年代によってどこに重点を置くかは変わってきます。今のライフステージに合ったスキンケアができるようポイントはしっかり押さえておきましょう。

中学生・高校生は清潔が大事

10代はホルモンバランスが大きく変わる時期で、皮脂の分泌が増えるため、テカリ・べたつきが気になりがち。
皮脂の過剰分泌はニキビや吹き出物の原因になるため注意が必要です。スキンケアでは「お肌を清潔に保つこと」を重視し、丁寧な洗顔が大切です。
また、必要に応じて化粧水や乳液・クリームで肌の保湿も。睡眠不足や不規則な食事、ストレスには気を付けて健康的な生活を送るように心がけましょう。

20代~30代 紫外線対策を徹底する

まだ、はっきりとエイジングサインがなく、肌の保湿機能、バリア機能が正常に働いていても、この年代になるとそろそろエイジングケアを考えていかなければなりません。

そこで、最も力を入れたいのが、「紫外線対策」

肌悩みであるシミ・シワを確実に進行させてしまうのが紫外線です。20~30代の間に、油断せずにしっかり対策してるか否かで10年後の肌状態が変わります。日中は、日焼け止めやファンデーションで肌を保護することを徹底するようにしましょう。

40代 ピーリングで肌代謝をサポート

くすみやシミ、小じわなど、肌悩みがいろいろと出てきてしまう年代。肌のターンオーバーもかなり遅くなり、肌の自己保湿力、バリア機能が著しく低下します。保湿を丁寧に行う他、時々、拭き取り美容液などピーリングも取り入れて、肌代謝をサポートするのも有効です。

ミドルエイジ~高齢になったら...自分の魅力を育てるエイジングケア

50代以降はエストロゲンが減少し、肌や体にいろんな変化が出てきます。女性ホルモンを活性化させる食べ物を摂ったり、軽い運動をしたり、普段の生活習慣も意識的に整えるようにしましょう。リッチなシートマスクなど、時にはスペシャルケアを加えて、気分を高めるのも効果的です。メンタルは肌状態に大きく影響するので、欠点を見るよりチャームポイントを大切にすることを心掛けて。楽しくスキンケアを続けることが大事です。

朝と夜、季節で変わるスキンケア

毎日のスキンケア。タイミングは、朝と夜の2回です。基本の3ステップはすでにお話しましたが、朝と夜では目的が違います。また、四季のある日本では、季節によって外的環境が大きく変わります。それぞれどういう目的でどういう注意点があるか、頭に入れて知的な?!スキンケアを目指しましょう。

朝のスキンケア

朝のスキンケアは「守るケア」。紫外線、乾燥、空気中の汚れ...日中に受けるさまざまな刺激に備えて、保湿でバリア機能を高め、日焼け止めで紫外線をしっかりガードすることが重要です。日焼け止めは適切な量を塗らないときちんと効果がでません。たくさん塗るのが苦手であれば、紫外線カット効果のあるファンデーションも重ねて、ダブルで紫外線を予防すると効果的です。

夜のスキンケア

肌は夜に日中のダメージを修復します。だから夜に保湿効果や美容効果の高いアイテムでスキンケアを行うことで、より効果的に美肌を保つことができます。

肌が修復・再生されるのは眠っているとき。夜10時~深夜2時までが肌のゴールデンタイムといいますよね。できれば深夜0時までにはベッドに入り、少なくとも6時間程度は睡眠時間を確保したいものです。

春、夏のスキンケア

春から夏にかけて、気温や紫外線が急に上昇します。皮脂で肌が汚れやすいので、洗顔で清潔に保つよう心掛けましょう。何より紫外線は美肌の大敵。日焼けやメラニン沈着を避けるために、紫外線予防は念入りに、美白ケアも早めに取り入れると効果的です。

秋、冬のスキンケア

秋から冬は、紫外線量は減りますが、同時に気温や湿度も下がります。乾燥予防のために保湿を徹底することが重要。冷えから代謝も低下ぎみになるので、適度な運動と入浴で体を温める習慣をつけるようにしましょう。

気になる肌トラブル...こんな場合どうする?

肌にトラブルがあるときは、心的ストレスも感じやすく、それがまた肌に影響を与えてしまうため、悪循環に陥りがちです。困ったときにスムーズに対処できるよう、あらかじめ、適切な対応を心得ておくといいですよ。

ニキビ、吹き出物

ニキビや吹き出物ができてしまったら、洗顔で皮脂をきれいに落とし、水分保持力の高い保湿美容液などできちんと保湿してあげるようにしましょう。クリーム、オイルなど油分を多く含む保湿剤はなるべく控えた方がベター。早く肌を修復するためにも、あまり過度なスキンケアは行わず、栄養バランスの取れた食事と睡眠で肌を休ませることが大切です。

毛穴のたるみ、黒ずみ

毛穴のたるみや黒ずみは、よくある肌のお悩み。でも悲しいことに、毛穴の大きさは年齢や体質、生活習慣によって変化し、一度大きくなると小さくするのはなかなか難しいのです。
ケアで可能なのは、できるだけ目立たなくすること。
毛穴に黒い角栓ができていたり、ザラザラした感触がある場合は、酵素洗顔料を使って余分な角質を取り除くとよいでしょう。またピーリングで肌代謝をサポートし、弾力を取り戻すケアで毛穴のゆるみを防ぐこともできます。毛穴対策はすぐに効果を期待するのではなく、気長に地道に取り組むことをおすすめします。

まとめ

美肌は一日にしてならず。きれいな素肌は日々の基本的なスキンケアによって作られるもの。スペシャルケアよりもシンプルケアをきちんと理解して地道に続けることが重要です。また、どんなに優秀なスキンケアアイテムを使っても、心身の状態や生活習慣が乱れているとうまく機能しないもの。睡眠、食事、運動、そして毎日のスキンケア。良いバランスを見つけて、無理なく楽しく取り組みましょう。

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