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2017.11.28

悪玉コレステロールについて正しく知っていますか?今日からできる対策をご紹介!

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「コレステロール」と聞くと、健康のバロメータといったイメージがあり、中高年のみなさまには馴染みある言葉ですよね。とはいえ、何となく“悪玉コレステロールは体によくない”ことは分かっているものの、その理由について知らない人も多いのではないでしょうか。
そこで、今回は、コレステロールについて詳しくお話します。悪玉コレステロールを減らす対策もご紹介しますので、必見ですよ!

『運び屋』の悪玉と『回収屋』の善玉、どちらが欠けても成り立たない

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コレステロールは、もともと人間の体に存在する欠かせない脂質のひとつ。細胞膜や各種ホルモンなどを作る材料となるので、生きていくために必要な物質です。このコレステロールがタンパク質などと結びつき、血液中に溶けこんだものが、悪玉(LDL)コレステロールと善玉(HDL)コレステロールです。

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悪玉コレステロールは、肝臓で作られたコレステロールを体内の各組織に運ぶという大切な役割を担っています。一方、善玉コレステロールは、全身の細胞や組織から出た余分なコレステロールを回収して肝臓に戻します。
一見、悪玉と聞くと“厄介者”のイメージがありますが、実はどちらのコレステロールも私達の体には必要なのです。

悪玉コレステロールが増えすぎると危険!

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悪玉コレステロールは、正常の量であれば全く問題ありませんが、増えすぎるのは注意が必要。というのも、悪玉コレステロールが増えると血管の内側を傷つけ、血管壁にどんどん入り溜まってしまうからです。そして、本当に怖いのは溜まった悪玉コレステロールが酸化したとき。
酸化した悪玉コレステロールは、免疫細胞が“異物”と勘違いし、排除するために「プラーク」と呼ばれる“こぶ”をつくります。このこぶが血管を狭くして「動脈硬化」という心筋梗塞などの原因となる状態を引き起こし、最悪の場合、命の危険に及ぶ可能性も……
なので、健康のためには、悪玉コレステロールを増やしすぎないように気をつけなくてはなりません。

では、悪玉コレステロールはどのようにして増えるのでしょう?その原因ひとつとして「飽和脂肪酸」の摂り過ぎがあります。飽和脂肪酸は、バター・生クリームなどの乳製品やラード・肉の脂身などに多く含まれています。食生活を振り返ってみて、摂り過ぎている場合は、気をつけたいですね。
また、タマゴの黄身や魚卵にはコレステロールが含まれており、これらを控えることが悪玉コレステロールを下げることに繋がるので、数値が気になる人は意識してみてください。

ちなみに、数値としては、LDLコレステロール(LDL-C)が120mg/dL以上、HDLコレステロール(HDL-C)が39mg/dL以下だと異常として認識されているので、目安にしてみてください。

日々の習慣でコレステロール対策

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以前の記事でもご紹介したように、悪玉コレステロールを減らすには、「食生活の改善」が大切です。
ここで改めておさらいしてみましょう。

*悪玉コレステロールを減らす食生活

前章で触れたように、「飽和脂肪酸」を摂り過ぎると悪玉コレステロールが増えるので、日ごろの食生活で意識することが大切です。また、ブロッコリーやキャベツなどのアブラナ科に属する野菜には、悪玉コレステロールの排出を促す天然アミノ酸「SMCS」が豊富に含まれているので、積極的に摂るようにしましょう。
一方、コレステロールを合成したり吸収したりする肝臓は、加齢によって機能が衰えると、若い頃のような暴飲暴食の対処ができなくなります。その結果、コレステロールの数値が一気に悪化するので、“腹八分目”を心がけることが大切です。

上記以外に、「節酒」や「禁煙」・「ストレス解消」も悪玉コレステロールを減らす対策として有効ですので、日々意識したいですね。
また、1日1万歩程度、週5日以上の運動で善玉コレステロールを増やすことができますので、併せて行ってください。

まとめ

乳製品や肉類など、普段食べる機会が多い食品が、悪玉コレステロール増加に関係していることが分かりました。とはいえ、これは偏った食生活をしている場合のこと。普段の食事で野菜をしっかり取り入れているなら、そこまで神経質になる必要はありません。何事もバランスが大切ということですね。今回ご紹介した対策を毎日の生活に取り入れ、健康な体づくりをしてくださいね。

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