いつもの食事に「ちょい足し」で備える、ローリングストック術
災害時のダメージを最小限に抑えるには、各家庭での「備え」が不可欠です。
大規模な災害が発生すると、ライフラインの復旧に早くて3日、長いと1ヶ月以上かかることがあります。また行政の支援が来たとしても、物資が充分にあるとは限りません。そのため、各ご家庭でひとりあたり3日分程度の食品・日用品の備えがあることが望ましいと言われています。
近年、政府機関等の啓発活動もあり、「ローリングストック」という概念が広く知られるようになりました。これは、ふだん使用する食品や日用品の予備を多めに購入し、古いものから順に消費していく方法です。しかし、収納スペースや保管方法の観点から、何をどの程度用意すべきか迷う方も多いのではないでしょうか。
こちらの記事では、食品や日用品を効率よく運用しながら、防災に備えるヒントをご紹介します。
目次
ふだんの食事を少し多めに。無理なく3日分のストックを
ローリングストックは、日常的によく購入する食品を少し多めに買うことから始めましょう。ふだんよく食べるもの・好きなものを、トータルで3日分程度を余剰に買い置きするイメージです。この方法なら、防災用品専用のスペースも必要ありません。購入した食品は賞味期限が近いものから消費し、食品を効率的に循環させる。これがローリングストックの基本の的な考え方です。
食材をストックしておくと、急な発熱などで買い物に行けない・雨が降って買い物に行きたくない時など、日常の小さなトラブルに対する備えにもなるのも良いところかもしれません。
小さなお子さんを抱えるご家庭では、お子さんの発熱などのちょっとしたトラブルに見舞われることが多いものです。そんなとき、食材や日用品に余剰があれば、心の余裕にも繋がります。
また、非常用食品を備えていた人のうち、6割以上が食品の消費期限を切らせてしまった経験があるという調査結果もあります。ふだんの食材を循環消費するローリングストックなら、このような無駄を減らせる点でもメリットがあるといえるでしょう。
日常品を災害時にも活用する考え方を「フェーズフリー」と表現する場合もあります。
ふだんの生活で活用できるのはもちろん、 もしもの際にも役立つ商品のことです。
どんな食品があるといい?非常時にも便利なストック食品
好みのもので食べなれた食事は、非常時のストレス緩和にも役立ちます。また健康面に配慮した食品・加工品をふだんの生活に取り入れている場合、その食品が非常時の健康維持にも役立つ可能性があります。
【主食】
レトルトごはんは日頃から多くの人が利用している商品です。スーパーでも様々な種類が販売されています。白米に比べて炊飯に時間がかかる玄米のレトルトパックも人気で、健康志向の方に好まれています。実は玄米は、災害時の健康維持にも役立つ栄養素が豊富に含まれています。
災害時は生鮮食品の摂取が減り、ビタミンやミネラル、食物繊維が不足しがちです。その影響から、便秘などの消化器系の不調が増える傾向があると言われています。玄米にはビタミンやミネラル、食物繊維が多く含まれていて、不調(トラブル)を抱えがちな災害時でも必要な栄養を補うことができます。
カップラーメンや乾パンは非常食の定番ですが、実はバータイプの食べ物も日常食・非常食の双方で使える優れた食品です。カロリーや栄養面でも配慮されたものが多いことや、個包装で賞味期限が長く、保管もスペースを小さくて済み持ち運びのしやすさも良いところ。また加熱調理の必要がなく食べられるところもポイントです。比較的、好き嫌いなく食べられる点も、非常食として適しています。
【主菜】
レトルト食品や缶詰も非常食の定番です。近年、昔に比べてより美味しく、そして選択肢も多くなりました。野外のアクティビティが好きな方の間で、アウトドアでの調理に便利な食材として利用シーンが広がっている傾向もあります。好みに応じてストックし、非常時のみならず、ふだんのお食事の幅を広げるアイテムとして取り入れてみるのも良いかもしれません。SNSでもアイデアレシピがたくさん公開されているので、ぜひチェックしてみてください。
コンビニでも買える豆腐バーやサラダチキン、ソーセージなども消費期限も長く、非常時には貴重なタンパク質源として活用できる食材です。ふだんの食事にも利用しながら、冷蔵庫に常備しておくと安心です。
【その他】
消費期限が比較的長く常温保存が可能な野菜ジュースや豆乳飲料は、水が自由に使えない災害時、料理用食材としても活躍します。意外な使い方かもしれませんが、野菜ジュースが味付けや出汁的な役割を担ってくれ、美味しい食事が出来上がります。
これはふだんの生活でも活かせる時短アイデアですから、野菜ジュースを使ったアレンジレシピを研究しておくのも良いかもしれません。
インスタントのお味噌汁やスープも災害時に活躍する食材です。寒い季節に災害が発生した場合、ライフラインがストップすると、寒さを凌ぐ対策が重要になりますが、即席でできるお味噌汁やスープは、身体を温めることはもちろん不安感を和らげる効果も期待できます。
お菓子は比較的保存期間が長く高カロリーで、非常食視点で考えると有能なものが多いことや、甘いものはストレス緩和に役立ちますので、ストックしておくと安心です。と言っても、日常生活においては食べ過ぎに注意をしてくださいね。
調味料はご家庭にあるもので充分ですが、水節約のために、液体タイプの鍋の素(もと)があると便利ですよ。
カセットコンロやサランラップがあると、さらに安心!
アウトドアブームで今再注目されているカセットコンロは、災害時、ライフラインがストップしたときにも活躍してくれます。屋外での調理だけでなく、冬場、自宅で鍋料理を囲むときなどにも使えますので、カセットボンベとともに備えておくことをおすすめします。
断水時は食器を洗う水が確保できないこともありますので、サランラップや耐熱ポリ袋などがあると尚便利です。だいたいどのお宅にもあるものですが、これらの日用品も、少し多めに備えておくとよいでしょう。
健康道場の野菜飲料は「日本災害食」と認められた初めての野菜ジュース
朝は忙しく、何かとやることが多い時間帯です。そのため、栄養バランスを考えつつも、手軽に済ませられる朝食選びが重要ですね。
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サンスター 健康道場の野菜飲料5商品は、野菜飲料として初めて、「日本災害食」に認められました。飲むだけで簡単に野菜の栄養を摂取できる野菜ジュースは、日常・非常時を問わず健康維持に役立ち、安心で無駄のないローリングストックができる食品です。また水が自由に使えない災害時には、料理用食材としても活躍します。
サンスターのYoutubeチャンネルでは、防災時の野菜ジュースを使ったレシピをご紹介していますので、合わせて御覧ください。
気負わず無理せず備える、ローリングストック
防災用品を防災目的にのみ準備するのは経済的にも負担が大きいものです。ふだんの生活で使用しながら非常時も活用できるフェーズフリーな食品で、気負わずもしもの時に備えることができれば、無理や無駄も、ぐんと低減できそうですね。
美味しく手軽に栄養補給ができるサンスター健康道場の野菜飲料は、非常時には便利で万能な食材としても活用でき、日常的に愛飲すれば栄養補給にも役立つ、缶入りタイプのドリンクです。比較的長期保存も可能な食品ですので、ローリングストックにぜひご活用ください。