ORAL
2023.07.26

医薬品の"使用期限"を知りたい

こんにちは。サンスター薬店薬剤師の阪井です。

少し前に買った薬、使えるかな。薬にも期限はありますか?

食品に、賞味期限や消費期限があるように医薬品にも使用期限があります。
今回はネットやドラッグストア等で購入できる一般用医薬品(市販薬)の「使用期限はどうやって決められるの?」「使用期限を確認してみよう!」「開封後の期限」「期限内であっても注意した方がいいこと」についてご紹介いたします。

「使用期限」はどうやって決められるの?

医薬品の使用期限は、「安定性試験」の結果で決められています。
お薬の成分は、温度・湿度・光などの影響により、時間が経つにつれて少しずつ変化してしまうこともあります。安定性試験では、これらの要因によって医薬品の品質がどのように変化していくのかを確認し、有効期間や保存方法などを決める参考にするために行われます。例えば、時間の経過で有効成分が減ってしまう薬の場合、ある期間を超えると期待通りの効果が出ない恐れがあります。そこで、安定性試験でお薬の変化が効果や安全性に影響を与えない保存条件・期間を確認し、安心して使える期間を「使用期限」として決めているのです。お薬を使用する際は、使用期間内かどうかを確認して使うようにしてくださいね。

使用期限を確認してみよう!

市販薬の使用期限はどれくらいで、どこにかかれているのでしょうか。商品にもよりますが、『製造から3年』で設定されていることが多いです。パッケージや商品本体に書かれていますので確認してみましょう。
例えば、サンスターで販売している商品ではこのような場所に書かれています。

前に使っていたものが残っています。いつまで使えますか?

常備薬の場合、症状が出たときだけ使うので、開封したものを使うこともありますよね。
使用期限は、あくまで未開封時の期限。
湿気や細菌といった影響が出てくるため、一度開封してしまうと、使用期限よりも前に品質が変わってきてしまいます。一般に、開封後の目薬は、冷蔵庫保管 で1か月程度、瓶入りの錠剤や一般的な軟膏は半年を目安と言われています。ただし、冷蔵庫に入れてはいけない目薬など医薬品によっても違いがありますので、保管方法については添付文書や箱を確認したり薬剤師に聞いたりするとよいでしょう。
また、次に使う時のことを考えて、開封した年月を商品に書いておくと安心かもしれませんね。

期限内であっても注意した方がいいこと

薬には、適正な保存場所(室温保存・冷蔵庫保存等)が決められています。
保存状態がよくないと、使用期限内であったとしても十分な効果が得られない場合があります。
保管方法から外れたとたんに効果がなくなるものではありませんが、
例えば真夏に車の中で保管していたもの、変色してしまったもの等は期限内であっても使用を控えるようにしましょう。

最近買ったと思っていたら、2,3年も前だった!ということはよくある話。
半年に1回位は、「常備薬の点検」をしていただくといいかもしれませんね♪
最後まで読んでいただきありがとうございます。
いかがでしたでしょうか。皆様が心豊かな毎日を過ごせますように。

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