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2023.05.25

【サンスター薬店薬剤師が解説】医薬品と医薬部外品の違いについて

こんにちは。サンスター薬店薬剤師の阪井です。
今回は「医薬部外品」をテーマにお話したいと思います。

薬用〇〇ってなってるから、これって医薬品だよね?

なんて思っている方もいらっしゃるのではないでしょうか。実は、薬用○○は医薬品ではないのです。
今回は、とってもややこしい!?「医薬部外品」とはいったいどんなものなのか、
「医薬品」との違いも交えてご紹介します。

「医薬部外品」ってなに?

そもそも、「医薬部外品」ってどんなものなの?という方も多いのではないかと思います。
誤解を恐れずに簡単に言うと、“有効成分を含み病気の治療や予防など医薬品のような目的で使われる”けれども“人体に対する作用が緩和”なものとして国から認められているものが、医薬部外品です。
人体に対する作用が緩和なものという大前提があるので、基本的には予防や健康の増進を目的に使われます。“歯周病予防の”薬用ハミガキ、“しみ・そばかすを予防する”美白クリーム、“肉体疲労時の栄養を補給する”ドリンク剤などが代表的な医薬部外品ですね。
「薬用」という言葉は、この医薬部外品で認められている表示です。商品をよ~く見てみてください。どこかに医薬部外品と書かれているはずです。

医薬品との比較

一方で、「医薬品」は、主に病気の治療の目的に使われます。 医師が患者さんに合わせて処方する医療用医薬品と、一般の方が薬局やドラッグストア等で購入できる一般用医薬品に分けられ、一般用医薬品は更に人体への影響の度合い(リスク)から要指導医薬品、第1類医薬品、第2類医薬品、第3類医薬品に分けられます。

「医薬品」も「医薬部外品」も、それぞれどんなものなのかは法律でしっかり決められています。お店で購入できる一般用医薬品と医薬部外品について、簡単に違いを表にまとめてみましたので、参考にしてください。

分類 一般用医薬品 医薬部外品
主な目的 病気の治療または予防 予防・衛生(健康の増進)
買える場所 薬局・ドラッグストア スーパーなどでも購入可能
商品の例 頭痛薬・便秘薬・歯周病薬等
薬用ハミガキ粉・育毛剤・美白クリーム等

一般用医薬品は、病気の治療目的の製品で薬剤師などの資格者がいないと買うことができません。一方で、医薬部外品は主に予防・衛生目的の商品であり、資格者なしでも取り扱うことができますので、スーパーやコンビニなどで売られていることもあります。

効果は?

ここまで見てきた通り、医薬部外品と医薬品では使用する目的が異なります。
気になる症状がある時は、薬剤師と相談いただき、症状の緩和や治療効果のある医薬品を探しましょう。
一方で、症状が出る前からの予防も健康の維持には大切です。今後に向けてケアしたいものがあるときは医薬部外品を上手に活用しましょう。

購入する時には、表示を確認して目的に合ったものを選ぶようにしてくださいね。
心配なことは、ぜひ薬剤師に相談を。
医療用医薬品は、処方された先生と確認しながら治療を進めてくださいね。

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