ORAL
2023.01.20

【サンスター薬店薬剤師が解説】お口の乾燥はなぜ起こる?原因と対策について

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こんにちは。サンスター薬店薬剤師の阪井です。
薬剤師をしていると、意外と聞くことが多いのが口渇(お口の乾燥)の症状です。
今回は、いろいろな原因で起きる口渇について、ご紹介したいと思います。

最近、夜中に口が乾いて目が覚めるのよね・・・

お口が乾くとの何がいけないの?

お口が乾いた感じやねばねば感自体も不快だと思いますが、唾液の減少による影響も実は大問題。
唾液には、食べ物の味覚や消化を助ける作用、飲み込みを助ける作用、お口の中を洗い流し清潔に保つ作用やお口の中の細菌の増殖を抑える作用等重要な役割がたくさんあります。
口渇が起こると、味の感じ方が変わったりうまく飲み込めなくなったりするかもしれません。
さらには、口臭の原因になったり、虫歯や歯周病、口内炎等を悪化させる要因になることもあります。

口渇の原因

  • 口呼吸:口呼吸するとお口を空気が通るので、唾液が蒸発して口が乾いてきます。
  • 加齢:年齢と共に唾液の分泌量が低下することがあります。
  • ストレス:ストレスがかかると体が緊張状態になり、唾液の分泌が低下することがあります。
  • お薬:鎮痛剤、鼻炎薬、降圧剤、抗不安薬、睡眠薬等多くの薬の副作用として唾液分泌の低下があります。
  • 放射線治療:癌などの治療で放射線治療を受ける方には、唾液分泌の低下が起こることがあります。
  • 病気:糖尿病やシェーグレン症候群等唾液分泌が低下する病気があります。

どういう対処法がある?

セルフケアの方法として、保湿作用のある洗口液や保湿ジェルを使う方法があります。
また、こまめに口を漱いだり、水を飲んだりすることもよいでしょう。
よく噛むことは唾液分泌を促進するので、食事で噛む回数を増やしたりチューインガムを嚙んだりするのも対処法の一つです。
唾液の分泌を促すマッサージも試してみるといいですね。
病気やお薬が原因となっている場合は、原因を取り除くことで改善することもありますので、口渇の症状にお困りの方は医療機関へのご相談もご検討ください。

また、直接的な対処法ではありませんが、唾液の減少が口臭や虫歯、歯周病といったお口のトラブルの原因になることがありますので、口渇のある方はより丁寧なお口のケアも必要です。乾いたお口の隅々まで届けることができるデンタルリンスが便利ですね。

口渇が起こる可能性のあるおくすりはたくさんあるので、実は自分も飲んでいましたという方も案外いらっしゃいます。
そういったおくすりを飲んでいるときは、マウスケアに気を付けることでお悩みを軽減することもできるかもしれません。気づきにつながれば幸いです。

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