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2023.01.18

【サンスター薬店薬剤師が解説】お口の中の塗り薬!使い方と塗り方の工夫について

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こんにちは。サンスター薬店薬剤師の糸井です。
今回は、お口の中に塗る薬の使い方についてお話したいと思います。
お口に使うという性質上、皮膚に塗る薬とは使い勝手が少し違いますよね。

この薬、よく効くけど使いにくいんだよなぁ…

なんて我慢して使っている方もいらっしゃるのではないでしょうか。
今回は、そんなお口の中に塗る薬について、塗り方の工夫も交えてご紹介します。

一般的な使い方

指先に出して塗る方が多いのではないかと思います。 口の中に指を入れますので、必ず手を洗って清潔な状態にしてから使いましょう。 口内炎や歯周病といった薬が必要な時は特に、お口の中の細菌が多い状態は良くありません。歯みがきでお口の中もきれいにしてから使うとよいでしょう。 患部に合わせて適量を指に出し、患部にやさしくなじませるように使います。

塗り方の工夫

① お口の中の水分を拭う

お口の中は唾液などの水分で湿っています。一方、一般に塗り薬というのは油分が含まれていることが多く、水分が多いところにはなじみにくい場合があります。清潔なガーゼやコットンなどで先に水分を拭うことで、塗りやすくなることが多いです。ティッシュペーパー等の紙類は破けて誤って飲み込んでしまう場合もあるのでできれば避けた方がいいでしょう。
※同様に、おくすりを塗る指の方も、濡れていると扱いづらくなりがちです。乾いた手で塗ることも心がけましょう。

② 一度に塗る量を見直す

一度に多くの量を塗ろうとしても、垂れてしまったりつけたいところではないところについてしまったりしてうまくいかないことがあります。塗り薬は患部にきちんとつけることができればいいので、出しすぎずに適度な量を使うことが大切です。何回かに分けて少しずつ塗るのもおすすめです。

③ 薬剤は山盛りではなく、あらかじめ少し平らに広げて出すようにする

おくすりが指の上に山盛りになっていると、最初にお口に接する部分の面積が小さいので、なじみにくい薬の場合はツルッと滑ってうまくいかない、なんてことがあります。そういう時は、少し平らに均して接する面積を広くすることで、うまくくっついてくれる場合もあります。

④ 歯ブラシなどの道具を使う

口の奥などの届きにくいところは、歯ブラシや綿棒などの道具を使ってみるのも一つの手です。薬によっては用法が決まっている物もあるので、確認してお試しください。

せっかくの薬が流れてしまうのを防ぐためにも、塗り終わった後は30分程度うがいや飲食を避けるようにしましょう。食後や寝る前の歯を磨いた後に使うのが使いやすいですね。

お食事や会話など日常生活も、お口の悩みがあると楽しめなくったりしますよね。皆さんがおくすりとうまく付き合うことで、お口の悩みを解消する手助けになれば幸いです。
※上に示したのは一般的な内容です。実際の使用方法は各製剤の用法用量に従うようにしてください。

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