ORAL
2022.06.29

改めて見直したい「咀嚼(そしゃく)の重要性」について

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現代人は、柔らかさや滑らかさを嗜好として求めがちで、噛みごたえのある食事をする機会が少なくなっていると言われています。

実は咀嚼(そしゃく)が人体にもたらすメリットは沢山あります。咀嚼をすると唾液が出ますが、唾液に含まれるアミラーゼという消化酵素が、でんぷんの分解を助け、消化器官の負担を少なくしてくれると言われています。また、唾液には口腔内の環境を健全に保ってくれるなどの効果もあります。

また近年では、咀嚼が肥満防止対策としても、大変効果的であることが解っています。
咀嚼回数が多い人は少ない人に比べ、脳内でヒスタミンという神経物質の分泌が増え、脳の視床下部にある満腹中枢が刺激され満腹感を得やすくなるため、食べすぎを防止することができるというもの。
栄養価が高く、柔らかいものも多い現代の食事は、意識しないと咀嚼回数が減ってしまい、ともすれば食べ過ぎを招き、肥満になりやすい傾向があります。
平均寿命と健康寿命に開きがあると言われる現代社会。健やかなエイジングのためには、健康な歯を保ち、噛みごたえを重視した食生活を意識することも大切です。