ORAL
2022.02.28

「噛める」って幸せ!歯と歯茎の健康は、美味しさを感じるチカラ

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美味しさを感じるお口とは

人が感じる「美味しさ」の要素は、実は舌で感じる味覚だけではありません。
例えば、鼻で感じる香りや温度、食感や咀嚼音などの感覚も、美味しさを形成する大切な要素です。

中でも、「食感」は、口腔環境によって感度がかなり異なることが分かってきました。
例えば、年配の方から「入れ歯にしてから、以前に比べて食事が美味しくない」というお話を聞いたことがありませんか?
歯と歯を支える歯茎の間には歯根膜(しこんまく)という組織があります。実は、噛みごたえや歯ごたえという刺激や音も「美味しい」という感覚につながっています。
この美味しさを感じるための重要な要素である歯根膜は、天然歯にのみ存在し、歯が抜けると失われてしまうため、入れ歯やインプラントなどでは美味しさが感じにくくなると言われています。

改めて見直される咀嚼(そしゃく)の重要性

現代人は、食の欧米化などにより、噛みごたえのある食事をする機会が昔よりも少なくなっていると言われています。実は咀嚼(そしゃく)が人体にもたらすメリットは沢山あります。咀嚼をすると唾液が出やすくなり、唾液に含まれるアミラーゼという消化酵素がでんぷんの分解を助け、消化器官の負担を少なくすることや、口内環境の健全化などが知られるところです。

生涯にわたって、健康的に美味しい食事を楽しみ、人生を豊かに過ごすためには、お口の健康を保つことがとても大切なので、日々のケアを大切にしたいものですね。