BEAUTY
2021.08.25

シミの原因と対策・予防!種類別に改善方法を解説

見た目年齢にも大きな影響を与える、お肌のシミやそばかす。
近年、ご自身の肌状態を気にする男性も多くなりました。今や、シミ・そばかす対策は女性・男性関係なく気になるお肌のトピックスです。

健やかな肌をキープし、シミやそばかすを作らないためにした方がいいこと、またシミが出来てしまったときにどう対処したらいいのか。今日から始める基本の対策、ぜひチェックしてみてください!

シミの原因とメカニズム

「メラニン」「ターンオーバー」「紫外線(日光)」は、シミやそばかすが発生するメカニズムを知る上で重要なキーワードです。それぞれ確認してみましょう。

■「メラニン」は、本来悪者ではないけれど…

メラニンとは、肌や毛髪、瞳の色を構成する色素の名前です。
メラニンが分布している主な部位は、皮膚や毛髪、眼球など。色彩特徴によって「ユーメラニン(黒褐色)」と「フェオメラニン(黄色)」に分類され、人種や肌の色に深く関係しています。

人の髪や肌は、ユーメラニンとフェオメラニンの割合によって個人差が生じます。
一般的に黒色人種の皮膚には濃褐色のユーメラニンが多く、白色人種にはフェオメラニンが多いそして、黄色人種はその中間とされています。

そもそもメラニンは、紫外線から皮膚の細胞を守る役割を担っていて、紫外線を浴びると活性化し、皮膚を保護するためメラニンが増産され、結果紫外線に対抗します。

「メラニン」と聞くと、シミを作り出す悪者のイメージがある方も多いかもしれませんが、実は、人が太陽光を浴びながら生活できるのは、メラニンのおかげとも言えるのです。

■「ターンオーバー」の乱れが、シミを肌に居座らせる

シミは局所的にメラニンが過剰につくられ、肌表面に居座ってしまうことで形成されます。 本来、過剰につくられたメラニンは代謝によって肌表面へ押し上げられ、古い角質と共に剥がれ落ち、新しいキレイな肌へと生まれ変わります。代謝サイクルが正常なら、過剰にメラニンが出来てもすぐに排出されてゆくのです。 しかし、ターンオーバーのサイクルに乱れが生じると、過剰なメラニンが肌に沈着した状態に。 ターンオーバーに乱れが生じる要因は、加齢や長年蓄積した紫外線による肌ダメージ(光老化)、栄養の過不足、ストレスや睡眠不足など多岐にわたります。

■「紫外線」を避けることが大切

前項でも少し触れましたが、シミは、わたしたちの肌や毛髪、瞳の色を決定づける要素であるメラニンという色素が深く関わっており、紫外線を浴びすぎると増えることがわかっています。
日光は、ビタミンDを生成する効果や、体内時計を調整し睡眠サイクルを正常化させるなどのメリットも多いため、人体にとって必要不可欠なものです。
しかし、美しい肌を維持するという点から考えると、付き合い方を工夫する必要があります。シミを作らない・健やかな肌を維持する、そのためには紫外線対策をしっかり行い、メラニンが過剰に作られるのを防ぐ。紫外線を上手に避けることが、シミ対策の最も有効な手段であると心得ましょう。

シミとそばかすの違い

シミは紫外線による肌へのダメージの蓄積が大きな要因である一方、そばかすが発生する原因は、はっきりと解明されておらず、遺伝的・体質的な要素が大きく関係していると言われています。
シミとそばかすには、症状がでる時期やその出方に少しずつ違いがあります。

シミには種類がある

シミにはいくつかの種類があり、発生する位置や時期、色、形や大きさによって分類されます。

■日光性黒子(老人性色素斑)

・日光性黒子(老人性色素斑)の特徴

シミの中でも最も一般的で、加齢に伴い発症するものです。
紫外線による肌ダメージが、肌代謝の低下に伴い肌に居座るようになってしまったもので、年齢を重ねるにつれ、色合いが濃くなる傾向があります。

・日光性黒子(老人性色素斑)の原因と対策

主な原因は紫外線です。長年紫外線を浴び続けることで肌にダメージが蓄積され、シミとなって肌に表れます。本来、紫外線にあたった肌は、メラノサイトを活性化させてメラニンを生成しますが、ターンオーバーが正常であれば、作り出されたメラニンは排出され、新しいキレイな肌へと生まれ変わります。しかしターンオーバーのサイクルに乱れが生じると、メラニンの排出がうまくできなくなり、肌にメラニンが居座ってしまう……。これが日光性黒子(老人性色素斑)の出来るメカニズムです。。 日焼け止めや衣類でしっかり対策することと、肌代謝を促す栄養素を補給することで体の内側から肌の生まれ変わりをサポートすることが大切です。

■雀卵斑(そばかす)

・雀卵斑(そばかす)の特徴

そばかすとは、頬や鼻など比較的顔の広い範囲に現れる、小さな茶色の斑点のこと。
雀(すずめ)の卵殻の柄に似ていることから「雀卵斑(じゃくらんはん)」、陽射しの強い季節に濃くなりやすいことから「夏日斑(かじつはん)」などと呼ばれることもあります。

欧米人に多く見られるタイプのシミですが、日本人でも色白の方に生じる傾向があります。茶褐色の小さな斑点がまばらにできるもので、顔だけでなく紫外線の当たりやすい背中や胸元、肩など日に当たりやすい部位にあらわれることがあります。
幼少期から現れ、思春期にピークを迎えることや、陽射しの弱い秋冬には目立ちにくくなることも特徴です。

・雀卵斑(そばかす)の原因と対策

そばかすの発生は、遺伝が主な原因であることが多いとされています。 ただ、そばかすが濃くなってしまう要因は、シミ同様、紫外線(日光)の影響が大きいと言われています。

そばかすは遺伝によってあらわれるケースが多いため、完全に無くすことは難しいのですが、紫外線による影響を抑えることで、目立ちにくくすることが出来ます。日頃からしっかり紫外線対策を行うようにしましょう。 また、できてしまったそばかすを薄くするためには、ビタミンC、そしてビタミンEを多く含む食品を積極的に摂ることがおすすめです。これら栄養素にはメラニンの生成を抑えたり、ターンオーバーの働きをサポートして過剰なメラニンの排出を促進する効果があるとされています。

■肝斑

・肝斑の特徴

女性特有の症状で、左右のほほ骨に沿って広がることの多いシミです。出産や加齢、あるいは低用量のピル服用の影響など、女性ホルモンのゆらぎが影響すると考えられています。好発年齢は30〜40代、高齢になると発症しなくなる傾向があります。

・肝斑の原因と対策

女性特有のホルモンバランスの乱れが原因だと言われています。
ホルモンバランスが乱れる要因には、妊娠や月経、低用量ピルの使用、ストレスなど。
肝斑はホルモンバランスに変化が生じやすい年代の女性によくみられ、高齢者には発現することが少ないと言われています。
対策として用法用量に従い、トラネキサム酸の内服薬を服用し、肌のターンオーバーを促進させましょう。 肝斑はホルモンバランスという体内の影響から発生するものですが、発症時に紫外線に当たると、濃く目立ちやすくなることもわかっています。内服薬だけでなく、UVケアをしっかり行い、紫外線対策をしましょう。

シミ・そばかすの対策・予防方法

紫外線対策

紫外線が最も強いのは8月ですが、5月でもピーク時の9割に達する紫外線量が降り注いでいます。また、曇りの日や日陰の場所でも、紫外線の影響が極端に減ることはありません。

紫外線量が高い季節は特に、帽子や日傘、衣服、そしてサングラスなどを活用しましょう。 顔や腕、手の甲などの露出する部分は、一年を通して日焼け止めクリームなどを使い、肌を紫外線から守ることが大切です。

日焼け止めのパッケージに記載されている「SPF」や「PA」のとは?

PAProtection Grade of UVAの略称
UV-A(紫外線A波)は、1年を通して降り注いでいますが、春から夏にかけて多くなる種類の紫外線です。市販の製品では、「PA+」「PA++」「PA+++」「PA++++」という4つのグレードで区分され、+の数が多いほど、UV-Aを防ぐ効果が高いとされています。
SPFSun Protection Factorの略称
UV-B(紫外線B波)は、4月から徐々に増え始め、5月~8月にピークを迎えますが、10月〜3月は比較的少ないタイプの紫外線です。概ね1〜50+までの数値で表示され、数値が大きいほど、UV-Bの防御効果が高いとされています。

乾燥させない・しっかり保湿

乾燥で肌のバリア機能が低下すると、肌荒れの原因になるほか、ターンオーバーの乱れを誘発しやすくなります。お使いのスキンケアアイテムの中から保湿力の高い化粧水を使い、肌表面の角質層を潤いでたっぷり満たしてあげましょう。 保湿は肌のキメを整える働きがあり、キメが整うとターンオーバーサイクルも整うという相互補完の作用があります。

キメが整っている状態とは、皮脂や角質層がしっかりと肌表面をカバーしている状態なので、日光以外の刺激や外敵から守る肌本来の働きも強化してくれます。

ビタミン等の摂取

肌のターンオーバーを整えるためには、生まれ変わるための肌の材料を、食事からしっかり摂取することが大切です。 たんぱく質の他、ビタミン類など、肌細胞を形成に必要な栄養素や、肌に良い影響を与える成分は多岐にわたります。 中でもターンオーバーに必要なのは、たんぱく質とビタミンB群です。栄養素ごとの肌への働きを簡単に記載しますので、ご自身に足りていないものは何か?をチェックしてみてください。

たんぱく質筋肉・臓器・皮膚・毛髪などの体構成成分、ホルモン・酵素・抗体などの体調節機能
ビタミンA目や皮膚の粘膜を健康に保ったり、抵抗力を強めたりする働き
ビタミンB群「ビタミンB6」は、皮膚、粘膜を健やかに保つことに欠かせない栄養素
「ビオチン」は、肌細胞の誕生や再生、コラーゲンの生成に関与。腸内環境で産生される割合が高い成分
ビタミンC美白用、コラーゲン生成、ニキビ予防、抗酸化作用など、健やかな肌を保つなど、様々な働きをもつ成分
ビタミンE血行促進、抗酸化作用、肌を強くし肌荒れを予防するなど、様々な働きをもつ成分

ストレス対策・生活習慣

肌だけではなく健康的な心身を保つためには、規則正しい生活が大切です。 ストレスの多い現代社会、質の良い睡眠、適度な運動、ストレスを貯めすぎないことをモットーに生活しましょう。

美肌のための睡眠習慣

     
  • 6時間以上寝る
  •  
  • 規則正しい睡眠習慣
  •  
  • 睡眠環境を整える

美肌のためのストレス対策

     
  • 適度な運動を毎日コツコツ
  •  
  • 就寝2〜3時間前までにお風呂に入る

気になるポイントがあれば、普段の生活の中で改善できるよう心がけてみましょう。 きっとお肌の調子が上向いてくるはずです!

まとめ

シミ対策の鉄則は、作らせないこと!まずは紫外線対策をしっかり行ってください。
出来てしまったシミには、シミにやくすみにフォーカスしたアイテムを使ってセルフケアを。シミのケアは効果が出るまでしばらく時間が必要です。、シミ対策は予防もできたあとのケアも継続することがカギ。日々の積み重ねは裏切らないと信じて、小さなことからコツコツ続けてゆきましょう!